インドネシアにてドネーションツアーを開催
maaaruは2023年1月27日〜31日にかけて、インドネシアにてドネーションツアーを開催しました。今回の記事では、インドネシアの紹介やドネーションツアーの詳細についてお届けします。
インドネシアについて
インドネシアは東南アジア南部に位置し、17,000を超える島々からなる島国です。国土は日本の約5倍の広さで、人口は約2.7億人、約半数が30歳未満というとても若い国です。国民の約87%がイスラム教徒で、世界有数のイスラム国家ではありますが、信仰の自由があり、国としてさまざまな民族や文化、宗教を尊重しています。
ドネーションツアーについて
今回のドネーションツアーでは、ジョグジャカルタ、スラバヤ、ジャカルタの3都市を訪問しました。
ジョグジャカルタ
ジョグジャカルタは、ジャワ島中心部にある古都で、日本でいうところの京都にあたります。世界遺産のボロブドゥール遺跡やプランバナン寺院があります。
ボロブドゥール遺跡
ジョグジャカルタでは2校に対して支援していただきました。この2校はジョグジャカルタで最も創立が古い学校です。1946年に創立された頃の校舎を使用しており、トイレは男女別のトイレになっておらず、かなり古いタイプの和式トイレを使っていました。それらの修繕を行い新しい様式のトイレを設置しました。
インドネシアでは伝統に力を入れており、ジョグジャカルタの伝統工芸であるバティック*の授業を行うため校舎の修繕も行いました。どうしても数学や英語、体育といったカリキュラムに力を入れざるを得ず、学校が設立されてからこれまで、バティックの教室を作る余裕がなかったそうです。支援者のみなさんは子どもたちとともにバティック制作の体験を行いました。
*バティック:ろうけつ染めの布のこと。支援者のみなさんが着ているシャツがバティックです。
また、ジョグジャカルタの王宮にもお招きいただきました。支援者のみなさんはインドネシアの独立を支えジョグジャカルタの9代目スルタンおよびインドネシア共和国建国後2番目の副大統領ハメンクブウォノ9世のご子息Gusti Prabkusumo殿下から、インドネシアの歴史や王宮の役割、そしてmaaaruの支援を受けた学校と王室がどのような関わりがあるのかについて教えていただきました。また、インドネシアを代表する女形舞踊家のDidik Ninik Thowoさんの美術館に殿下と一緒にお邪魔させていただき、伝統芸能に触れる機会もありました。
スラバヤ
スラバヤはジャワ島東部にある、人口300万人を抱えるインドネシア第2の都市で、日本でいうところの大阪にあたります。ジャカルタに次いで貿易を中心として栄え、とても活気溢れる街です。
アル・アクバルモスク
スラバヤではハンディキャップを抱えた子どもたちが通う学校に対して、スクールバスのプレゼントを行いました。またmaaaruの次なる支援先の一つとして、スラバヤのマドゥラにあるイスラム教のボーディングスクールへの支援も決まっています。
スラバヤでは東ジャワ州の副知事からのメッセージを携えたBaznasの東ジャワ州の代表が迎えてくださり、「スラバヤを支援してくださりありがとうございます。今後もお互いに良い関係を深めていきましょう」とのお言葉をいただきました。
ジャカルタ
ジャワ島の北西に位置するインドネシアの首都であり国内最大の都市です。人口は1,000万人を超え、都市圏人口では東京都市圏に次ぐ世界第2位のメガシティーです。そのため、交通渋滞や大気汚染などが問題になっています。
ジャカルタでは大統領官邸や財務省を訪問しました。Moeldoko大統領首席補佐官からは、「今後世界平和を目的に子どもたちの教育支援を広げていくことを一緒に行っていきましょう」というお話がありました。また、財務省のArik Hariyonoさんからは今回の支援に対する謝辞をいただき、そして文化交流についてのお話も伺うことができました。
今回のツアーでは回ることはできませんでしたが、maaaruはバリ島の幼稚園の支援も行っています。30名ほどの子どもたちが通う幼稚園ですが、屋根のない教室もあり、雨の日には1つの教室でしか授業を受けることができない状況でした。そこで今回の支援として、教室と廊下の屋根の修繕を行いました。
ドネーションツアーの感想
今回アテンドしてくださった現地カウンターパートナーの伊集院さくらさんが、ドネーションツアーに関して、次のような感想を寄せてくださいました。
「ジョグジャカルタという名前は”平和の街”という意味で、ジョグジャカルタの王宮は世界平和への様々な活動をされています。今回、ジョグジャカルタで支援した2校はカトリックの学校になります。また、スラバヤではイスラム教の学校を、バリ島ではヒンズー教の幼稚園を支援していただきました。maaaruのみなさんから、宗教の垣根を越えて支援していただき、平和的な素晴らしいメッセージを世界に発信できるスタートになったことに、村主さんをはじめ、支援者のみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。みなさんとインドネシアでお会いできることを楽しみにしています。」
今回のツアーでは、現地の学校を訪問するだけではなく、政府・王宮・伝統芸能といった様々な分野の方々との交流があり、参加者のみなさんにとってとても刺激のあるツアーとなったのではないでしょうか。今後は、インドネシアの別の都市へも活動の輪を広げていきたいと思っていますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。