school 学校詳細

アンダルス特別支援学校

Andalus School for Special Needs Students

Syria - Aleppo Governorate - Azaz - Next to "Quba Mosque - University of Aleppo"

教育機関：公立学校

生徒数： 200 名

障害を持つ子どもたちが、安心して学び成長できる特別支援学校です。地震・戦争によって、校舎の壁・床・天井・電気系統・水系統の修復が必要な状況にあります。車椅子の児童が通えるように、バリアフリーの設計を施します。10人の教職員のうち5人は身体障害児の対応を専門とするスタッフで、残り5人も身体障害児の対応経験を持っています。将来的には、聴覚障害や視覚障害を持った児童も受け入れる予定ですが、現在は専門スタッフが不在のため、まずは身体障害、特に車椅子の児童を対象としています。

困っていること

シリア国内の教育施設の多くは、内戦による破壊や老朽化が進行しています。特に障害のある児童に対応できる設備を備えた学校はわずか3%に過ぎず、多くの子どもたちが教育から排除されています。また、トイレや通学経路、公共施設へのアクセスが制限されるなど、物理的な障壁が多く存在します。このような状況下では、障害を持つ児童が通学できる環境の確保が難しく、社会的孤立や将来の就労機会の減少といった深刻な課題に直面しています。この問題に取り組むためには、設備の整備や安全基準に配慮した建設、さらには地域住民や行政との連携が不可欠です。さらに、断水や停電などのライフラインも安定しておらず、安全かつ快適な学習環境の整備が急務となっています。

現在の状況

現在、当団体はシリアの現地パートナーNGOや行政と協力し、特別支援が必要な児童向けの学校修復を進めています。2025年1月からは、被害状況の調査や地域住民へのヒアリングを実施し、新たな校舎の設計と建設計画を策定中です。2月からは建設を開始し、安全基準を遵守しながら、断水や停電に対応可能なインフラの整備も同時に進めています。建設完了後は、障害のある児童を受け入れる体制を整え、学びやすい環境を提供することで、教育へのアクセス改善と地域社会への統合を目指します。また、教育内容の充実と持続可能な運営を実現するため、引き続き地域や国際機関との連携を強化しています。

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