ケルバラ小学校
Ecole primaire Keur Balla
Tivaoune-Peulh, Rufisque, Dakar
教育機関: 小学校
生徒数: 512 名
支援者: 田原 大輔
困っていること
当該校には水の供給設備がなく、児童や教師は暑さをしのぐため、常に水筒を持参しなければならない状況です。また、トイレも利用できず、日常的な学校生活に大きな支障をきたしています。こうした環境は、学習の質に深刻な影響を及ぼしているだけでなく、衛生面においても十分とは言えず、感染症が広がりやすい要因となっています。その結果、休学率や退学率の上昇につながっており、教育の継続が困難な状況に置かれています。
現在の状況
セネガルの非識字率は44%と高く、学齢期の子どものうち約4分の3しか小学校に通っていません。さらに、初等教育を修了できるのは6割強にとどまっています。こうした教育課題は、特に農村部において顕著に見られます。
セネガルの憲法では男女平等が保障されていますが、農村部を中心に、依然として伝統的な性別役割分担の意識が根強く残っており、女性や女児を取り巻く教育・生活環境には多くの課題が存在しています。
より良い生活を求めて地方から都市部へ移住する人々も多く、人口約1,800万人のうち半数近くが都市部に居住し、20%以上が首都ダカールおよびその周辺地域に集中しています。一方、農村部では生活の基盤が主に農業に依存しており、農村世帯の約70%が農業によって生計を立てています。
インフラ整備においても、都市部と農村部の間には大きな格差があります。安全な給水へのアクセス率は、都市部が91%であるのに対し、農村部では63%にとどまっています。衛生設備へのアクセス率も、都市部66%に対して農村部は35%と大きな開きがあります。さらに、教育省の予算不足により、多くの学校では十分な壁や天井が整備されないまま授業が行われているのが現状です。
電力についても、都市部と農村部の電化率には大きな差があり、こうしたインフラ格差は、家庭や地域社会、さらには企業活動の発展機会を阻害する要因となっています。