school 学校詳細

ラーフアン小学校

Lardhouang primary school

ラオス人民民主共和国

Lardhouang village, Pek district, Xiengkhouang province

教育機関: 小学校

生徒数: 80

支援者: 佐野 四季

同校は、市街地から10キロ程度離れているが、道路の状態は良く、市街地からのアクセスは良いが、不発弾が多い地域であるため、弊会の新期事業であるNGO連携無償資金協力事業の主要活動である幼い子ども向けの不発弾回避教育の対象校である。児童数は今のところ、まだ多くはないが、同地域は他の地域からの入植者もあるため、今後児童数は増加していくと考えられる。現在の児童数は約80名であるが、この人数に対しトイレが1棟というのは、不十分である。

困っていること

生徒は増加傾向にあり、教室は足りなくなる予想。トイレも児童約80名に対し、トイレ1棟は少なく、水も不十分であるため、水源(地下水)とトイレ1棟(3室)を希望している。校舎はコンクリート製で比較的状態はよく見えるが、特に屋根の部分の老朽化が進み、特に雨季は雨漏りのため、授業に支障があり、また校舎(梁の部分など)も傷む(雨季は長期休みに重なる期間もあるが、休みの間ずっと教室内が水浸しになることで、教室の破損も進む)。

現地の状況

ラオス人民民主共和国は、ベトナム戦争中に米軍より激しい空撃を受けた。空爆の回数は約58万回、爆弾の量は200万トン以上(当時の人口比で1人当たり1トンの爆弾が落とされた)であり、「1人当たりの空爆の数が世界で最も多い国」である。ラオスに多く投下されたクラスター爆弾(大きな容器となる親爆弾の中に数百個の子爆弾が入った爆弾)は、子爆弾の数が2億7000万発に上り、そのうちの約30%の8000万発以上が不発弾として残存した。テラ・ルネッサンスの事業地である北部シェンクワン県には、主にクラスター爆弾が投下されたため、現在でも不発弾による被害は続いている。ラオスにおいて1990年代より約30年間で撤去された不発弾は1〜2%程度である。同約30年間での不発弾事故被害者数は、シェンクワン県では3300名を超え、その多くが子どもである。不発弾汚染の影響もあり、同県は後発開発途上国であるラオスの中でも貧しい県であり、また多民族国家(50民族)のラオスの中で、同県は山岳民族のモン族が40%近くを占めるが、幼稚園および小学校においてモン族の子どもが国語であるラオス語の習得が不十分なため、授業についていけず、落第・退学となるケースも多い。特に家から遠い学校に通わざるを得ないこと、学習環境が良くないことは、学校をドロップアウトする大きな原因となっている。


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