school 学校詳細

ウィラー小学校

Wuilor School

シエラレオネ共和国

Kenema District Eastern Region, Sierra Leone, West Africa

教育機関: 小学校

生徒数: 310

支援者: 岩永 剛

シエラレオネ共和国ケネマ県にてウィラー小学校の教室等設備拡充を進めています。
ウィラー小学校はイスラム教系のミッションスクールで、シエラレオネ共和国ウィラー村の地域の団体であるIslamic Welfare Union Missionに設立されました。
幹線道路から遠い貧困地域に位置しており、1日1食しか食事がとれない世帯も多くあります。農業・水汲み・兄弟の世話等の家事労働により学校に通えない子ども達が、この学校の設立により小学校に通うことが可能になりましたが、いまだに小学校を卒業できず、貧困の連鎖にある実態があります。
ケネマ県ウィラー村では、子ども達が通う学校設備が不十分なことにより、毎年の中学校受験合格率0%と、SDGs目標4.1の「すべての子どもが義務教育(中学校3年生まで)を達成する」ことが非常に困難です。
そこで、学校設備を拡充することにより、より多くの子どもたちが初等教育を完了できる機会を提供し、最終的に義務教育である中学校完了を目指し、「誰もが夢に向かって努力できる社会の実現」を最終ゴールとしています。

困っていること

ウィラー小学校の課題として、教育省からの認可をいただく必要性と、子ども達が安心して学び初等教育を達成するための教室・トイレ・机・椅子・給食・教科書・先生のお給料などが不足しているという課題があります。
教育省に公立小学校として認可していただければ、教育省より教員の派遣・給料の支給や、教科書などの学習教材の支援を受けることができますが、現在認可が降りていない現状です。
まずは子ども達が安心して勉強のできる屋根のあるクラスルーム拡大を、持続性のある支援の第一の目標としています。

現地の状況

ウィラー村では、子ども達が家事労働により小学校を卒業できず、貧困の連鎖の中にあるため、地域の方々がウィラー小学校の建設を待ち望んでいます。
建設業者の方の他にも、多くの地域の方がボランティアとして学校建設に手を貸してくださいました。
現在、ウィラー小学校3クラス分の教室の建設を進めており、残すは屋根の取り付け、雨季に対処するための土台のコンクリート強化、そして壁の塗装となりました。
雨季の影響でスケジュールに遅れはあるものの、順調に学校建設が進んでおり、ウィラー小学校が位置するケネマ県全体でもトップクラスに入るような素晴らしい学校建設が進んでいる、と話題になっていて、多くの子どもたちが新しい教室で授業を受けることを楽しみにしております。


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