寄付文化が根づくきっかけになることを期待して / 支援者・竹松祐紀さん インタビュー

今回、maaaruプロジェクトへ支援いただいた竹松祐紀さんへ、インタビューを行いました。竹松さんがmaaaruに参加してくださったきっかけやmaaaruへの思いについて伺ってきました。

竹松さんの経歴について

このたびは、ご支援ありがとうございます。竹松さんは普段どのようなお仕事をされていらっしゃるのでしょうか?

いくつかありますが、株式投資の知識を教えるオンラインスクールをやっていたり、企業のマーケティングの支援をしたりしています。また、マーケティングやブランディングについて教える講師もしています。

社会活動については、いつ頃から始められたのでしょうか?

20代後半ぐらいからですね。とても成功している方のお話で、「しっかりお金を稼いで、しっかりお金を回して、多くの人が豊かになるように自分のお金を使えたら素敵だよね」という内容の本を読んだことがあって、確かにそのとおりだなと思ったことがきっかけです。その人のように行動してみたら、自分も何か気持ちが変わるかもしれないと思い、最初は月5,000円でできる寄付から始めました。

maaaruへの寄付と教育への思い

今回maaaruに寄付してくださったきっかけを教えて下さい。

数年前ですが、他の団体を通じてラオスに小学校を建てたことがあります。当時、ラオスでの式典に参加しましたが、子どもたちや保護者の方たちが、「自分たちではこんなに素晴らしいものは建てられませんでした。本当に感謝しています。」と、とても喜んでくれたのですが、これこそ生きたお金の使い方だなと実感しました。教育の分野について、1度きりではなくもっと支援をしていきたいと思っていたところに、今回のお話がきました。

竹松さんの思う、maaaruのプロジェクトの良いところは何でしょうか?

校舎を1から建てるのではなく、元々ある学校を活用しようという点にとても魅力を感じました。ですので、今回はラオスで学校を建てたときほど費用はかかっていません。これなら、少しお金に余裕のある方にとって始めやすいのではないでしょうか。

学校を建てたものの運営がうまくいかなくなって廃れてしまったというケースは、世界中でたくさん見受けられます。ですので、外側の校舎を活かしつつ、中身である運営や教育、水回りといったものを整えていくことは、とても理にかなっているなと思います。

竹松さんのお仕事ともリンクしていると思いますが、教育についてどのようにお考えでしょうか?

情報がないから、教育を受けていないからといって、損をしてしまうことは往々にしてありますよね。知識があることでそれが力となり、人は変わっていけると信じています。ですので、僕は知る環境や知る場所を作っていくことについては、昔から興味がありました。

今はインターネットにアクセスすることさえできれば、無料で様々な情報に触れ、学ぶことができます。しかし、そのためにはやはり字をきちんと読めなければいけません。その問題を解消していくことができれば、多くの子どもたちにとってチャンスは増えていくと思います。そういった点においてもmaaaruのプロジェクトはとても素晴らしいものだと感じました。

支援先として、アフリカを選ばれた理由をお聞かせください。

アジアではすでに1校建てたということと、僕自身がアフリカに行ってみたいという思いがあって、今回はアフリカを支援先として選びました。アフリカはこれから経済が伸びていく地域であると思います。とはいえ、格差はとても大きいので、今回の寄付をきっかけにして何か変化のきっかけを作れたら良いなと考えています。今後、maaaruでドネーションツアーが開催されたら、ぜひ参加してみたいですね。

maaaruの活動へ寄せる期待とは

maaaruを通じて実現したい未来やビジョンなどはありますか?

日本でもう少し寄付が一般的になればいいなと思います。いろんな理由があるとは思いますが、日本は欧米に比べるとやはり寄付はまだまだ特別なものとして捉えられているのではないでしょうか。

maaaruのプロジェクトの良い点は、寄付が『学校』という目に見える形で存在しているところだと思います。寄付をした側は、この学校の子どもたちの役に立つことができた、ということがとても分かりやすいですよね。maaaruの活動は、自分もこのプロジェクトの一員なのだということがはっきりと分かるので、とても良いことだと感じています。

maaaruの活動を通じて、今後日本でも寄付は身近なものになるでしょうか?

もちろんmaaaruだけで全てが完結するとは思っていません。しかし、maaaruの活動が寄付文化を構築していくための一つのきっかけとして、多方面に良い影響を与える役割や可能性があるのではないかと感じています。maaaruの活動を見た人が、「支援するってかっこいいよね」と、感じられるような流れを作ることができればいいなと思います。

maaaruの活動をより多くの方へ広めていくためには、どうすれば良いと思いますか?

「寄付をすることは、自分にとってすごくプラスになる」ということが、もっとたくさんの人に伝わっていけばといいなと思います。寄付はいいことだと頭では分かっていても、実際に行動に移せない人の方が多いですよね。例えば、赤い羽募金に10円を寄付したところで、一体何が変わるのだろうかと、幼い頃に感じたことがある人もいるのではないでしょうか。この意識を変えていくためには、1人1人が現場での活動を通して、何か感謝されるような経験をすることが大切です。そうすることで「寄付っていいな」と実感することができると思います。

maaaruの活動を通じて寄付することで、何か自分にとって良い影響をもたらしてくれるんだということを、多くの方が知っていくようになると、自然と活動も広がっていくのではないでしょうか。

これからのmaaaruの活動に期待していることはありますか?

maaaruを通して、世界中にたくさんのコミュニティができたらいいなと思っています。maaaruの活動に参加していることから何か会話が始まるようになっていけば、とても素敵ですよね。日本において、「寄付ってクールだね」という印象を浸透させていけるようなきっかけとなるコミュニティに育ってくれたら嬉しいですね。

やはり、寄付という言葉には、暗かったり重かったり、そんな雰囲気が今はまだあるように思います。ですので、これからのmaaaruの活動においては、寄付に関する暗いイメージを払拭し、明るく良いものに変えていってもらうことを期待しています。

竹松さん、このたびはご支援ありがとうございました!竹松さんの思いをアフリカの子どもたちへしっかりとお届けしたいと思います。

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