スリランカ・ドネーションツアーの報告会を実施

maaaruは、2022年12月13日から16日にかけて、スリランカで2回目のドネーションツアーを開催し、その後ツアーに関する報告会を行いました。報告会では、ツアーの様子の動画を見たり、参加者のみなさんの声を聞いたりすることができました。

スリランカについて

人口は約2,200万人、お茶や宝石で有名なスリランカですが、2022年3月以降から政権が混乱し、深刻な経済危機に陥っています。インフラ整備の債務が膨らんだことや、コロナによる観光客の激減、ロシアのウクライナ侵攻で原油価格が高騰し、生活必需品の輸入が滞ったことなどが原因です。政権が交代し、IMFが介入する事態になりましたが、国民のみなさんの生活は未だに不安定な状況が続いています。

報告会詳細

村主代表挨拶

僕は各国へ寄付をしている中でも、特に教育に力を入れています。自分一人でできることには限界があるため、みなさんの協力を得て本格的に支援を広げたいと思い、maaaruのプロジェクトを始めました。僕が実現したい世界平和は、世界を良くするのはもちろんですが、同時に日本のみなさんが胸を張って、自分は日本人だと言えるような国にしていきたいと強く思っています。日本の子どもたちや文化、障がい者支援などを継続しつつ、今日は世界の子どもたちへの支援として、スリランカのドネーションツアーの様子についてお伝えしたいと思います。

ツアー参加者の声

鈴木千智ちゃん

スリランカの子どもたちは、みんな笑顔で楽しそうに過ごしていました。トイレを贈ったことがみんなのためになって良かったなと思います。

宮川大輝さん

素敵なみなさんが参加するmaaaruとはどんな活動なのかを体験したくて、ツアーに参加しました。参加して良かったことは、こんなに素晴らしいお金の使い方があるんだなということを体感できたことです。今後はお金を稼げる人物になって、こういった活動に寄付していきたいなと強く思いました。

阿曽将成さん

maaaruの活動をいいなと思っても、踏み出せない人が大多数ではないでしょうか。この会を通して、スリランカという素晴らしい国があるということを周りの方に伝えるだけでも支援に繋がると思います。ツアーに参加することの良さは、五感で感じられる点にあります。五感全てで感じたあとに生まれてくるもう一つの感覚、それは感動です。体験したことのないものを体験することによって視野が広がるのです。ぜひツアーに参加してみてください。このコミュニティが活性化し、世界平和に繋がっていくことを期待しています。

福屋友理さん

ツアーでは寄付をした学校を訪れました。60年間ずっと雨漏りをしていた校舎を改修することができ、先生や子どもたちから涙ながらにありがとうと言ってもらいました。シングルマザーのわたしにとって大きな金額ではありましたが、寄付が子どもたちや先生、そしてお母さんたちの笑顔に繋がるんだということを知り、金額以上のとても大きな価値をいただきました。お母さんたちは、自分のためだけに動けないことが多いと思いますが、今回スリランカに行ったお母さんたちは「このためだったら稼ぎたい。次に訪れるときには、お金を生み出して寄付できる自分になりたい」と仰っていました。子どもたちやその後世に伝えていけることに誇りを感じてくださったのが印象的でした。

中島尚彦さん

わたしはこれまで、お金を寄付をするよりも、日本語を教えるといった体を使ってのボランティア活動をしていました。しかし、maaaruを知って面白い活動だと思い、今回 1maaaru を寄付しました。わたしが寄付をした学校は、コロンボの中でも貧困層の家庭が多く、近所に麻薬組織があるようなエリアです。親たちは何らかの形で組織に関わっていて、子どもたちはその手伝いをさせられるという状況でした。しかし、寄付で遊具ができたことにより、学校で過ごす時間が増え、家の手伝いから解放された子どもたちは、とても喜んでくれました。maaaruの支援は本当に気持ちがいい活動ですので、みなさんにもぜひ参加してもらえればと思います。

小泉憲一さん

今日本がこれだけ豊かな状態にあるのは、スリランカがその一端を担ってくれたからということを初めて知りました。日本が敗戦国になったときに、ロシアやアメリカといった大国がこぞって植民地化しようとしていました。しかし当時のスリランカ大統領が「憎しみは憎しみによって消え去るものではなく、ただ愛によってのみ消え去るものである」という仏教の教えを引用した素晴らしいスピーチをしてくれたおかげで、日本は植民地化されなかったそうです。その後、発展を遂げた日本はその恩に報いるために、スリランカに空港や道路、橋などを作りました。そのような過去があるので、スリランカの人々は、日本に対してとても恩義を感じてくれているんですね。これからは、仲間を作って世界を良くしていくことが必要だと思います。ぜひみなさんも、スリランカだけではなく、いろんなところへ一緒に回っていただけると嬉しいです。

下地優子さん

わたしはmaaaruの「上も下もない、右も左もない、裏も表もない状態」というコンセプトが好きで、そこにピンと来て活動に参加しました。今回参加したメンバーも、下は5歳から上は69歳まで、年齢や経験値、経済状況など何もかも違う人たちが、1つの目標に向かっていく姿はとても良かったです。VTRや報告会だけではなかなか伝わりませんので、実際にツアーに参加してもらえれば、そのエネルギーを体感してもらえると思います。自分にはお金がないという人もいるかもしれませんが、それぞれにできることは違うので、例えば、インフルエンサーのような方は活動をシェアすることで役に立てますし、家にぬいぐるみが余っていれば、それを送るだけでもみんな喜んでくれます。このように、今できることから始めていけばいいのではないかと感じました。

鈴木里香さん

maaaruの活動は政治家やメディアを押さえた戦略的なものだと感じました。スリランカの政治家は親日ですし、maaaruが目指す未来を一緒に見てくれる人たちです。スリランカを愛している政治家がmaaaruとともに成長していく、つまりわたしたちの寄付が、その国の政治家を育てることになるのです。そして報道されることで国民の支持を得ることができます。わたしの寄付は、女の子のトイレのドアに使われました。ドアがないトイレなんて、日本では考えられませんよね。もう、危ない道を通って遠くの学校へ通う必要もありませんし、先生たちはとても深い愛情で見守ってくれます。また学校は地域の人が集まる場にもなりますので、寄付は地域の人のためにもなるということが分かりました。今回のツアーで、maaaruの活動が世界を変えていけるのではないかということを肌で感じることができました。

石川雄大さん

今回行って綺麗だなと感じたのは、子どもたちの笑顔です。代表の子がスピーチをするその目がとても真剣で、一生懸命覚えてくれたのだろうなということが伝わってきました。色んな学校でプレゼントや花束をいただき、子どもたちがかけてくれたその時間や思いを考えるととても感動しました。また、大人たちの屈託のない笑顔もとても素敵でした。大人たちが、こんなにシワを寄せて笑うことは日本ではあまりありませんよね。そして、日本で使う1万円が世界ではどういう価値を発揮するのかという点についても、深く考えさせられました。スリランカの平均年収は2万円で、世界で110位くらいだそうです。初任給が18万くらいで嘆いていた昔の自分にビックリしました。ツアーでは、一緒に旅をする仲間の思いや度量の大きさ、温かさに触れることができます。今後もmaaaruツアーに参加していこうと思います。

田村智子さん

今まで役所でひとり親支援に携わっていました。今回参加して、スリランカと日本で支援はどう違うのかなと思い質問したところ、スリランカは資本的には貧しいけれど、精神的にはとても豊かな国ですよ、と答えていただいたことがとても印象的でした。例えば、クラスで1人困っている子がいたら、日本だと特別視する風潮があると思いますが、スリランカではクラス全員がその子を助けるそうです。そんな風に心を大事にして活動をしている方にリアルに触れることができ、とても素晴らしい体験ができました。今度は子どもたちをツアーに連れていきたいと思います。

氏家ほずみさん

ずっと使われていなかった校舎が綺麗になり、子どもたちの幸せそうな顔を見たときに、この子どもたちの笑顔をずっと守っていきたいと思い、日本へ帰国したその日に、1maaaruを寄付しました。欧米との文化の違いはあるかもしれませんが、寄付というと日本では偽善と言われがちだと思います。誰かのためにという活動がもっと日本で当たり前になる世の中になってほしいです。1人1人が知ることで世界が平和に近づいていくのではないかと思っています。ここにいるみなさんから、どんどんその思いが広がっていけば嬉しいです。

現地パートナー挨拶

カンボジアで、孤児院やフリースクールを運営している認定NPO法人GLOBE JUNGLEさん、竹建築のエコビレッジの運営を通して持続可能な社会を目指すearth treeさん、ウガンダでエコビレッジの活動とベナンで貿易事業を営んでいる高須多明さんら、各国でmaaaruと連携してくださっている現地パートナーのみなさんが、ご自身の活動への思いを語ってくださいました。

今後のツアーの予定について

2023年1月以降、ドネーションツアーが毎月開催できるように準備をしています。今のところ、1月はインドネシアやカンボジア、そしてマルタ、2月はドバイ、次いでインドやベトナム、アフリカやモンゴルでの開催を予定しております。詳細が決まり次第お知らせいたします。

今回の報告会では、オンライン参加の方々から「活動されているみなさんのそれぞれの気持ちや現地の子どもたちの様子を知ることができて良かったです」「知らない現状がたくさんあり、もっと知っていきたいと思いました」などの感想が寄せられました。今後もブラッシュアップを重ねドネーションツアーを展開していきたいと思います。

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