ベトナムドネーションツアーを開催 /支援者 玉置梨絵さんインタビュー   

2023年4月23日から27日にかけて、ベトナムにてドネーションツアーを開催しました。
ツアーに参加された支援者の玉置梨絵さんにインタビューさせていただき、ツアーの感想などを伺いました。

ドネーションツアーに参加したきっかけ

  • ベトナムの学校を支援した経緯やドネーションツアーに参加しようと思ったきっかけをお聞かせください。

私が参加していたフィリピンのNPOの活動が財政的に困難で、maaaruはどのように成り立っているんだろうというところからmaaaruの活動に興味を持ちました。そしてmaaaruのカンボジア ドネーションツアーの報告会へ参加した際に、たまたまベトナムのカウンターパートナーである宍戸さんとお話しする機会がありました。私が抱いているフィリピンの課題に対して、宍戸さんからベトナムではこういう形でその課題をクリアしていますよという話を伺い、それを実際に見に行きたいなと思ったのがきっかけです。

現地でのふれあいについて

  • 今回さまざまな学校を訪れた中で、印象に残っていることはありますか?

初めに訪れたアレック校は、学校の規模はとても小さかったのですが、校舎がコンクリートで他の国の山間部に比べてとても立派だなという印象を受けました。一つの教室で前と後ろの黒板を使って、それぞれ違う学年の授業が同時に行われている場を初めて見たので、広さよりも頑丈なつくりを優先させた校舎だと思い、今まで個人で訪れていた国との違いを感じました。今回訪れたすべての支援校に水の浄化システムが寄贈されており、地域の方も使用できるよう開放されていました。

わたしたちは各所でプペルの絵本を配っていたのですが、次に訪れたクルトゥーン校では、隣の幼稚園の子どもたちが前の子の服をつかんで数珠繋ぎになって隣の小学校にやってくる姿がとても可愛かったです。

絵本は教育省を通じて今回訪れることができなかった学校にも配っていただきました。

ヤーン村では、村の方たちがご飯を用意してくださってみんなで一緒に食べました。そして、子どもたちとだるまさんがころんだで遊んだり、CoTu族の素晴らしい民族舞踊を披露していただき、私たちもその輪に入って共に踊りました。

アダウ中学校ではわたしたちの歓迎会が開かれ、子どもたちが踊ってくれたり、綱引き大会が行われ、とても盛り上がりました。参加者の中には美容師の方がいて、現地の子どもたちの髪を切っている一幕もありました。

私が支援したトゥル校も訪れることができました。他の学校と比べて周囲にあまり何もなく、素朴でのどかな感じが好きな環境なので、この学校に携わることを嬉しく感じました。

ドネーションツアーを終えて

  • ドネーションツアーに参加する前後で印象が変わったことはありますか?

支援のやり方に関しての印象が変わりました。わたしはこれまで貧困の方を支援したり薬剤師として教育したりする活動を行ってきました。実は今回のドネーションツアーでは、何を寄付するのか全然知らない状態で参加しました。現地でカウンターパートナーの宍戸さんから、ベトナム戦争での枯葉剤の影響が未だに残っているので、水の浄化システムを寄付すると聞いたとき、何世代にもわたって影響を及ぼし、知らないうちに摂取してしまうという目に見えないものに対する支援があることと、そのようなニーズに対しての支援も大切であると共に、持続するための教育も必要であると感じました。

また、社会主義という政治のシステムにふれることが出来たのも大きかったと思います。政府の他に人民委員会のようなものがあり、国の方で意見が通ってもその方たちにお伺いを立てないといけないというような社会のシステムを、今まであまり感じたことがありませんでしたので、そのような世界を知れたのはとても勉強になりました。

  • 今回のドネーションツアー全体を通しての感想をお聞かせください。

現地のカウンターパートナーの宍戸さんあってのドネーションツアーだと感じました。山間部など普通のNPO法人では入れないようなところも、宍戸さんのCSRスクエアさんが現地で認可されているからこそ行くことができました。そのような繋がりを使って素早い支援ができることはすごいなと思います。

また、他のNPO法人や財団法人でもスタディーツアーなどを開催していますが、maaaruのドネーションツアーは参加している人が違うなと感じました。一般的なスタディーツアーでは元々世界平和に関心がある人が多く参加していると思いますが、maaaruのドネーションツアーは参加者が資本主義社会で成功されたベースの上で世界平和に対して関心を持った方かたが多かったので、その点はとても大きな違いではないでしょうか。違う背景を持つ人たちが同じ目的で旅で繋がり対話することは相乗すると思いますので、これからのMaaaruの活動がどの様に波及していくか楽しみです。

  • これからドネーションツアーに参加される方に一言お願いします。

全てはご縁だと思うので、少しでも気になるのであれば、まずは参加してみてほしいです。参加者は同じ目的を持ってはいますが、それぞれに違うツールを持っている方たちで、このような面白いメンバーと行けるツアーはなかなかないと思います。ぜひmaaaruのドネーションツアーに参加してそれを体験してみてくださいね!

これまでフィリピンなど世界で活動されている玉置さんだからこその率直なご感想をありがとうございました!

色んな経歴のメンバーと行くドネーションツアーへの皆さんのご参加を心よりお待ちしています。

ニュース一覧へもどる