ルワンダに秘められた可能性〜ドネーションツアー参加者 内川高志朗さんインタビュー
maaaruは2023年11月9日〜14日にかけて、ルワンダにてドネーションツアーを行いました。ツアーに参加してくださった内川高志朗さんにインタビューを行い、現地の様子や感想を伺いました。
ルワンダツアー開催のきっかけとは
- 内川さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか?
僕は、事業プロデュースの会社を経営しています。プロジェクトマネージャー(PM)として、いろんな会社に関わっていて、地方自治体やアーティストの方のプロデュースなどもしています。maaaruの村主さんとは以前、僕がPMとして関わっていたプロジェクトを見ておられて、「いつか何か一緒にやれたらいいな」と話をしていました。
- 今回ツアーに参加するきっかけは何だったのでしょうか?
ルワンダのカウンターパートナーである花奈さんと知り合ったことですね。花奈さんが持っているスタジオにレーベルがあるということで、プロデュースで関われたらいいねと話しているうちに、「1度、ルワンダでミーティングをしましょうか」ということになりました。ちょうどmaaaruの方でもルワンダでドネーションツアーを行いたいと思っていたそうで、僕たちの予定に合う日程でツアーが組まれました。
現地の人々との触れ合いで感じたこと
- ツアーを終えてまずはどんな感想をお持ちでしょうか?
めちゃくちゃ元気が出てたことと、人の純粋さを改めて感じました。現地でパワーをもらって、フル充電できた感覚です。人としての大切なところが充電されて、進化して帰ってきました。
- ツアーの中で特に印象に残っていることはありますか?
もちろん、毎日印象的なことばかりでした。その中でも、電気も通っていない、お金の流通もしていないような村で、支援先の小学校を見に行ったことと、そこでのサッカーの試合が印象に残っています。約750人の全校生徒に迎えてもらい、なんだかトップアーティストになったかのような気分でした。
- ルワンダはサッカーが盛んな国なのでしょうか?
ボールさえあれば、他に道具がなくてもできるので、とても盛んですよ。僕が訪れた村の人口は5000人ほどで、4つのサッカーチームがあります。maaaru杯として、その4チームがトーナメント戦を行い、優勝チームにボールやユニフォームなどをプレゼントしました。サッカーボールは5000円くらい、ルワンダの国民の平均月収が1万5000円くらいなので、皆さんとても真剣にプレーしていました。
- ツアーの参加者の方もサッカーの試合に参加されたのでしょうか?
決勝戦の前に、学校の先生チーム 対 maaaruのツアー参加者で、エキシビションマッチを行いました。グラウンドに人の波が2重3重にもなり、なんと 2000人くらいの観客が駆けつけてくれたのです。こんなにも大勢の観客の前でサッカーをする高揚感は、とても刺激的でした。僕たちはプロじゃないのに、とても熱狂してくれて、その純粋さも嬉しかったです。エキシビションマッチは接戦でしたが、僕らが勝ちました。試合後、相手チームや観客の皆さんも含めたその場の一体感を感じられたのは、とても良かったなと思います。
経済をルワンダに広げるために
- ツアーに行く前後で、内川さんの価値観は何か変わりましたか?
めちゃくちゃ変わりましたね!ルワンダは、発展途上というイメージでしたが、実際に行ってみたら全然違いました。むしろ、ルワンダには可能性しかないなと感じました。
- 営利活動と非営利活動の違いについてどのように考えていますか?
maaaruが行っているような非営利活動は、サッカーに例えるとディフェンス的な活動だと思います。逆に、僕は、フォワードで点を取っていくような営利活動が得意で、事業をどんどん創造して、雇用を増やしていきたいと思っています。今回ツアーに参加してみて、営利活動と非営利活動の掛け算ができるのではないか、というイメージができました。ルワンダで経済を広めることができれば、営利活動が増えて非営利活動が減っていくのではないかと、今回のツアーで実感しました。
- 今後、ルワンダとどのような形で関わっていきたいですか?
実は、ツアー後、僕を含めメンバーの何人かは、ルワンダで登記して会社を立ち上げました。メンバーは経営者が多いので、いろいろなことができるんじゃないかなというイメージは既にあります。しかし、全員がバラバラに好き勝手やってしまうと、空中分解してしまうので、そのイメージをまとめ、優先順位付けながら、僕がPMとしてサポートしていこうと考えています。
- 読者の方にメッセージをお願いいたします。
ツアーは目的意識があれば行くべきだと思いますが、逆に、目的がないと、行ってもあまり意味がないのではないかと感じています。目的意識を持つためには、実際に行った方の話を聞くのが一番だと思います。そこで共通した言語が出てくると、自ずと目的も見つかっていくのではないでしょうか。